run20190513’s diary

膝蓋靱帯断裂したわたしが晴れて走れるようになるのか?

(60)さくらんぼマラソン・その②

続々と搬送される熱中症患者を横目にレース終了を待つ。


あ~、あれが典型的な熱中症だよ。


ドクターがいうので、目線の先をみる。


重症の熱中症は、幻覚を見ているような状況に陥る。
初めて見た。

俺じゃない!離せ! と、言いながら、起き上がろうとして、暴れる。
目がいってる、これは大変だ。


命の危険がある人がズラリと並ぶなか、わたしは、命の危険がないひとだから、、、まぁ、わたしにとってはオオゴトだけど、みんなにとっては二の次。

熱中症患者が落ち着くと、ドクターが時おり近づいてきて、どうやって帰るか、後で考えようね、と、話しかけてくる。

レースが終わって、重症患者が落ち着いたり、搬送されたり、家族が迎えに来たり。
搬送用の救護車が確保できたようで、休日病院への搬送が決まる。

  • 保険証もない
  • お金もない
  • 土地勘もない

病院行ったとして、お金どうする?
どうやって、駐車場まで戻る?
車で10分位と聞いていたのに、やたら遠い…。


帰り(会場まで)のタク代はいくらになりますか? (;Д;)


救急車ではないと思うんだけど、病人搬送用の車両。
わたしの前には、救急隊のような人が、バーに腰かけてこちらを向いて座る。

すごく嫌な予感がしていたのですが、急ブレーキで、バーがハズれ、わたしの膝に手をつく。

あ、すみません

助けてもらってなんだけど、心の中、

(; ・`д・´)


やっと到着したのは、そこそこ大きな総合病院。
救護車降りると、隊員の方が病院への説明等すべてしてくれる。

救護所で付き添ってくれたくれた人が残りあとはすべて撤収。
(救護車両には、運転手、隊員、付添い2名乗ってくれてました)

病院の車イスで待合い室に入ると、ゼッケンつけたままの人や、わたしの付き添いの方が着ている大会スタッフTシャツを着ているマラソン関係者もちらほら。

もちろん、一般の患者さんも。


またしても、

タイツ、切ってもいいかな?

と、聞かれたので、事情を説明してお断りする。
入院患者さん用のズボンをお借りしてしばらくすると、検査に連れていかれる。
レントゲンとCT。

ここまでは順調でしたが、ここからがとにかく長い。
わたしが到着した際にいた患者さんはほぼ掃けて、さぁ、次辺りかなと思ったところに、ここにも熱中症患者さんが救急車で運ばれてくるので、またまた、優先度が下がる。


うーんと、何時になったら帰れるんだ?


そうこうしているうちにまたしても新たな救急車。
今までとは空気が一変。


先生、連絡つきません、助産師さん、向かってくれてるけど。


うわ、赤ちゃん、産まれるのかな?


今生まれたら未熟児だって


うわ、わたしはまだまだ先だな。

病棟から、看護師さんがダッシュしてくる。


ありがとー、助かるー

と、他の看護師さん。

すると、

え?でてきてる? だめだ、一旦戻そう


会話の内容から、救急車から運び出そうとしたら、赤ちゃんが出始めてしまい、ここじゃまずぃと、救急車内に戻した模様。


バタバタ、バタバタ、バタバタ…。
とにかく忙しい。


しばらくして、

おぎゃー

テレビドラマで見るような、あんな鳴き声が。


病棟からバタバタと、保育器が運ばれ、一瞬見えた診察室には安堵が流れる。

そんな中、

わたしの順番はまだですか?


と、中にか入っていく患者さんが。


(状況見たらわかるよね、ちなみにわたしは、あなたのずーっと前から待ってるのよ。)


みんなから頼られて、汗だくの看護師さんが、


これはちょっと無理だわ、着替えてくる


と、滝汗で駆け抜けて行く。


付き添いのスタッフさんに聞いたら、
この病院は、滅多なこたでは救急を断らないという病院。


そんな中に来ていた親子づれが、看護師さんと会話。具合はどうですか?と、聞かれ、


今日は、昨日とは違って、今日は朝からご機嫌でニコニコで、ご飯もモリモリだよね~


と、おかあさん。


(来る必要あるのか(ーー;)?)


と、突っ込みたくなる。


わたしの順番はまだ来ない…。



なので、まだつづく。